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自転車の視界

こんなところに、こんなものが。

川の中に立つ鉄塔の足元はこんもり茂った森の島。

不思議な形の組み合わせでできている秘密基地のような建物。

どちらも地元の橋から見かけた物。
数十年も車やバイクで通っている橋なのだけど、こんなもの見たことなかった。
自転車だと歩道を走るので、橋の端っこをゆっくり移動することになる。するとこんなものを見つけるのだ。

車やバイクの速度や視野だと目にも入らないこんなものを見つけることも自転車の楽しみ方の一つなんだな。

こんなん乗れねぇ・・・

先輩からハンドル&ステムを譲っていただくことになり、会社帰りに船堀まで。先輩の好物がモナカだということなので、神保町ささまのモナカを持っていきました。

で、パーツを貰ってきてブレーキレバーはヤフオクで落札。
一通りのパーツがそろったので組んでみました。

サドルも先輩が用意してくれていたSelle Italia(セライタリア)のFlite Titanium。30年前に自分が愛用していたサドルの復刻版。これをわざわざ用意してくれていたのがすごい。よく覚えているなー。

で、久しぶりにロードレーススタイルになったので早速試乗。

その結果・・

「こんなん乗れねぇ・・・」

持つべきものはH先輩

持ち帰ってきたロードバイクは街乗り仕様なのでフラットバー。
できればドロップバーに替えたいな。と、思ってネットで部品を探してみたけど、当時の規格はもはやほんとど流通していない。

特にステムは昔と全く違う。こまった。

こういう時に頼りになるのは、学生時代のH先輩。
ツーリングメインだった自分をレースの道に引きずり込んだ・・いや誘ってくれた恩人。大学卒業後は企業チームで走っていましたが、今は都内で自転車屋さんをやってます。

大学に入ってすぐにロードレースに誘われたけど、当時の自分は旅派だったのですぐには参戦せず。初レースは2年生になってからだったかなぁ・・。

そこでハンドル&ブレーキレバーが無いもんですかねー・・と質問したら

と、なかなか厳しい状況の様子。

けど、その後再び連絡がきてこんな画像が。

当時モノのステムとハンドルを譲ってくれることに!
ラッキー!
先輩のご指摘の通り、フレームサイズが大きいのでステムは短めにすべきなのかもしれないけど、とりあえず譲ってもらう100mmで様子を見よう。

ANT☆LESカーボンロード

跨るや否や

「こんなん乗れねぇ・・・」

となったカーボンロードですが、その原因は自分のせい。
見様見真似で考えたフレームジオメトリ&かっこいいと思って作った大きすぎるサイズ(550。
特に当時クリテリウム向きの自転車が欲しくてクイックハンドリングを意識したものだから、乗った瞬間フラフラ・・・。

そんな記憶を元に30年間師匠のところに有ったANT☆LESのカーボンロードを見ていく。

最近は乗っていなかったせいか、埃は被っている物の、全体的には綺麗な状態。

パーツは懐かしの7400系デュラエース中心。当時のロードレーサーはみんなコレだった。組んだ当時はすでにSTIが出ていて、ブレーキ本体もデュアルピポットがあったんだけど、自分はデザイン的に元のブレーキが好きだったので、この状態にSTIを組んで使っていた。
けど、師匠のところに里子に出す時にフラットバーにしたので、変則はWレバー。今となっては貴重なんじゃないだろうか。

クランクだけは当時の600アルテグラ(6400)。なんでここだけケチったのか忘れたけど・・。

当時の7400STIやクランクはどうなったか?というと、このフレームの後に買ったコルナゴに付けていて、その後群馬CSのレースで落車した(&仙台に引っ越した&社会人で忙しくなった)ことをきっかけに、レースをやめてしまい、コルナゴは売却してしまった。

さて、このANT☆LESカーボンロードをどうしたものか。

サイクルメイトヨシダの記憶

久しぶりに対面したロードバイク。
実は30年前に自分がオーダーして作ってもらったもの。
オーダー。

単に色とかのオーダーではなく
各パイプの角度までオーダーしたもの。

ここからちょっと昔話。
作ってくれたのは当時の「サイクルメイトヨシダ」。
今は「Y’sロード」に名前を変えて大規模展開をしているが、自分がお世話になっていた頃は「サイクルメイトヨシダ」。もっと前は「吉田自転車」。

初めて行ったのは1985~6年くらいだったかな。
埼玉県志木のサイクルメイトヨシダ本店でオリジナルブランドとして販売していたS2(スコーピオン2)という名前のキャンピング車を買ったのが最初。
それまでは朝霞のカネコ自転車(今のカネコイングス)で買ったロードマンに乗っていたのだけど、高校に入ってから、より遠くまで旅ができるようにってコトで。

ちなみにその時に買ったキャンピング車は今の実家の物置に逆さまになってぶら下がってます。これまた30年くらいこの状態。

この自転車ではあっちこっち旅をしたのだけど、その話はさらに長くなるので割愛。

サイクルメイトヨシダでは、その後これまたオリジナルブランドで出していた「シャウラ」というロードバイクを購入。これはシマノ600EXで組まれていた。まぁS2もシャウラもOEMで、確かFK(フカヤ)だったんじゃないかな。

その後大学生になった自分は、ヨシダが新しく池袋に出店した「チャーリー」に入り浸り、やがてそのままバイトになった。
当時の店長は吉田肇さんという方で、この人が自転車についてはめちゃくちゃ詳しい。古いランドナーやパーツについていろいろ教わった。(今も志木の本店にたまに出勤されているそうだ。)

当時のヨシダにはオリジナルオーダーブランドで「ANT☆LES(アンタレス)」という自転車があった。これは山岸さんと言うフレームビルダーが工場で作っていたクロモリの自転車で(大半は)正真正銘のヨシダ製自転車だった。

さて1992年当時の自転車業界は「新素材」が話題だった。
少し前からあったレイダックやMTBのクラインのアルミフレーム、TVTのカーボンフレーム、パナのチタンフレームなどなど。

そんな頃に「ANT☆LES」でもカーボンを手掛けることになった。最初はMTBのハンドルバーだったと思うけど、次にMTBとロードのフレームを作ることになった。
当時ロードレースに出ていた自分は、コレに飛びついた。
少ない知識でフレームの設計を考え、クリテリウム向きのクイックなハンドリングを意識してオーダーをしたのだった。

そして出来上がったフレームは前三角がカーボンパイプの接着。バックとフォークはクロモリという、その次の世代とは真逆の構成。まさに試行錯誤の時代だったワケだ。
当時の定番7400系デュラエースで組み上げて試走。

この時の衝撃は今も痛烈に覚えている。

「こんなん乗れねぇ・・・」

自転車生活リターンズ

「自転車取りにおいで」

突然の連絡があったのは4月中旬の頃。
相手は自分が師匠と仰ぐ大先輩。
年齢はすでに80歳を超えている。

今から30年前、師匠がまだ50代の頃に
「自転車が欲しいんだよね。カッコイイやつ」
と言われたことがあり、当時レースに1回使っただけの試作ロードバイクを街乗り用にして、お渡ししたことがあった。

聞けばこのロードバイクに乗らなくなったので、返却しますよ、という話だった。

なにせもう30年も前の話なので、あの頃の自転車がどうなっているんだろう?という興味もあって、5月に入ってから大磯の師匠のご自宅に伺うことになった。

10年ぶりぐらいにお邪魔した師匠のご自宅。ガレージの壁に”ソレ”は掛けてあった。ご丁寧に壁に自転車保管用の器具を取り付けて飾るように保管してあったのだ。
30年ぶりに対面する元自分の自転車。想像している30年モノとはだいぶ違って、ソレはかなり綺麗な状態だった。
師匠の身長に合わせて、低くセットされたサドルと、街乗り用に高めにセットされたフラットバー。大きな傷もなく、サビも無い。

師匠の几帳面な性格がよくわかる保管状態だった。
これはこれは。

GW東北ツーリング1日目

コロナのせいでロングのツーリングに行けなくなって早・・
でも今年のGWは久しぶりに何の規制も無いので、少しくらいはツーリングに行きたい。
と、急遽思い立って出発。
一応「日本の沿岸分割ツーリング」の継続中なんですけど、以前仙台から帰ってくる際に太平洋側が放射能の影響でバイク通行禁止だったので、走れず。今回はそこを埋めてこようと思います。
慣れ親しんだ東北なら何にも考えずにフラッと走れるし。

今回はBanditで。今まで買ったけど使ってなかったタナックスのツーリングバッグの小さいのを使います。

出発。実は朝6時には出発するつもりが、1時間くらい遅くなってしまい7時過ぎの出発になってしまいました。
外環~常磐道で大洗を目指します。

千代田PA

GWの大洗付近はひたちなか海浜公園に向かう車で大渋滞。それを避けて素通りして、大津の市場にある食堂で魚を食べる!そのために開店直前に到着する!というのが第一の目標だったのだけど、1時間も出発が遅くなったせいで、ついた時には大混雑。とてもじゃないけど待っていられないほどの行列ができていました。

うみきれいだなー

しかたないので、もう少し北上していわき市を目指します。
スマホで調べていわき市の良さそうな食堂をピックアップ。ランチタイムは13時までだったけど、十分間に合う・・と思って到着してみたら「すみません、魚がなくなってしまったのでもう閉店・・」なんてこったい。

ここから、少しだけ山に入って「ひらた村」を目指します。
ここは古い友人が住んでいる所。特に約束はしていないので会う事は無いのだけど、友人が育ったところをちょっとだけ見てみたいと思ったので。

で、なんで「日本一辛い村」なんだかよく分からなかったけど、道の駅に立ち寄ってきました。

ここから再び海に戻って北上。
富岡からは第2原発が見える所まで近寄る事が出来ました。こちらは比較的平和な雰囲気。

ここから浪江を目指して北上していったんだけど、主要道路の左右は「立ち入り制限地域」。ロードサイドの大型店舗がたくさん廃墟になっているし、道路には線量計がいくつもあるし・・。
まだまだ震災の影響は終わっていないんだな・・と実感。
一方で、周辺に住んでいる方もいらっしゃって、いくつかの大型スーパーには買い物客らしき人が・・。なんか映画を見ているような感覚になりました。

「道の駅なみえ」まで来ると家族連れも多い。さすがGW。ここにはポケモンパークがあってびっくり。ピンク系のポケモンがたくさん。震災後、ポケモンは東北の子供の支援をずっとやってますが、これもその一環なのかもしれない。ありがたい話だ。
良かったら「POKÉMON with YOU」を見てください。

浪江からさらに北上して仙台を目指す・・。ツーリングルートは原則一般道を使ってるんだけど、今回は亘理の手前あたりで力つきて、最後は高速で仙台市内にワープ。

ちなみに、仙台時代に自分が住んでたアパート。

今日の宿は、東横INN。到着してみたらホテル前はバイクだらけ。
事前に電話して駐輪場を聞いた時は「ホテル前に止めてOK」ってはなしだったんだけど、さすがにこれでは停めらず。車の立駐の柱の間に停めさせてくれました。

いろいろと思い出のある仙台駅。ここで牛たん食べるのは完全に観光客丸出しなんだけど、街中に行くのも面倒なので、エキナカで済ませます。

ってな訳で久しぶりのツーリング1日目は413㎞/9h13mでした。

マジェスティC再生②

とりあえず、掃除してサビを落とそうと思い、近所のホームセンターで真鍮ブラシやホイールシャンプー、ダッシュボードの艶出し剤などを購入して2日目の作業を開始。

ハンドル周りはさびてます。
ここを真鍮ブラシ+メタルコンパウンドでゴシゴシ。

まぁまぁ綺麗になりました。
ちなみに、純正のハンドル(5SJ-26111-01)はモノタロウで買えますがなんと¥13,090(税込)。今回はできるだけお金を掛けずに直したいので、それなり・・を目指すことに。

転倒した時、マジェスティは一回左に転んで、さらに右に倒れて滑って行ったので、左右にがっつり傷があります。カウルを止めるステー類にも歪みがあるようで、あちこちのチリがずれてます。
とりあえず、フロント周りのカウルを外して様子を見てみました。

2005年(?)から一度も開けて無かったと思われる部分なので埃や汚れが蓄積されています。ここもざっと掃除。
カウルのねじ止め部分はアチコチ割れてますが、とりあえず固定はできるのでこのへんもソレナリに。
サイドのチリは合わないままですが仕方ない。

せっかくフロントを開けたので、持っていたLEDバルブに交換。

白いヒカリはなんか今風になりました。

マジェスティC再生①

昔乗っていたマジェスティC(SG03J)。数年前に後輩に譲ってから、一緒にあちこちツーリングに行きました。
そして昨年の夏。秩父に行った際に山の中で後輩が転倒。救急車で病院に運ばれた挙句、都内の病院に約1か月入院する怪我を負いました。そのため家族からバイク禁止令がだされ・・・

マジェスティは秩父から引き揚げてきたものの、エンジン始動NG。各所傷だらけ。本人は直す気力もお金もないという事でショップの裏にひっそりと保管されたまま。

買い取り業者に持って行ってもらうにも、査定はゼロ。引き取りにお金を取られそうな感じ。
このままでは朽ち果ててしまう。
と、言う事で約7か月放置されたマジェスティを再生することにしました。

まず、現状は・・。というとエンジンが始動できません。セルは廻る物のそれだけ。ワンウェイクラッチが怪しいという事は以前から確認できていましたので、ショップにて修理してもらいました。

壊れたワンウェイ

これが壊れたワンウェイ。ベアリングが外れてます。転倒の衝撃で壊れたようなのですが、カウルに包まれたあの車体でこんな所が壊れるなんて・・。

バッテリーが死んでるものの、とりあえずエンジンは始動できるようになりました。

次は洗車。

とりあえずざっと洗います。

いくつか問題になりそうな部分がありますが、ちょっと困ったのはキャリア。もともと純正オプションのキャリアが付いていて、その上にGIVIの箱が載っていたのですが、転倒の衝撃で箱はぶっ飛び、キャリアはひん曲がってしまいました。

そして、このキャリア、すでに廃番になっていて新品は手に入りません。ヤフオクやメルカリも見てみましたが見つからず。
曲がり方が複雑なので修復しようにも難しそう。

とりあえず、初日は洗車だけして終了。