自転車生活リターンズ

「自転車取りにおいで」

突然の連絡があったのは4月中旬の頃。
相手は自分が師匠と仰ぐ大先輩。
年齢はすでに80歳を超えている。

今から30年前、師匠がまだ50代の頃に
「自転車が欲しいんだよね。カッコイイやつ」
と言われたことがあり、当時レースに1回使っただけの試作ロードバイクを街乗り用にして、お渡ししたことがあった。

聞けばこのロードバイクに乗らなくなったので、返却しますよ、という話だった。

なにせもう30年も前の話なので、あの頃の自転車がどうなっているんだろう?という興味もあって、5月に入ってから大磯の師匠のご自宅に伺うことになった。

10年ぶりぐらいにお邪魔した師匠のご自宅。ガレージの壁に”ソレ”は掛けてあった。ご丁寧に壁に自転車保管用の器具を取り付けて飾るように保管してあったのだ。
30年ぶりに対面する元自分の自転車。想像している30年モノとはだいぶ違って、ソレはかなり綺麗な状態だった。
師匠の身長に合わせて、低くセットされたサドルと、街乗り用に高めにセットされたフラットバー。大きな傷もなく、サビも無い。

師匠の几帳面な性格がよくわかる保管状態だった。
これはこれは。

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